所得不平等問題解決を主張する多くの先進国のリーダーらは国境を基準に恩恵を受けなければならない人とそうでない人を分けています。 その結果、開発途上国に住む人たちの権利は忘れられています。
もし、現在の所得不平等に関する議論が政治的な理由から始まったのであれば、当然、投票権がある人たちの権利だけを考える政治家の立場も理解できます。 しかし、先進国で行われている所得不平等に関する論争はさらに劣悪な環境で生きていく数十億人の人たちを全く考慮せずにいます。
全世界の不平等
私たちが忘れてはならない事実があります。 全世界的金融危機の後も、先進国の中間層は依然として地球で生きていく人たちのうち上流層に属します。 全世界人口の15%だけが先進国に居住しています。 しかし、この15%の先進国の国民が全世界の資源の40%を消費します。
国家内の不平等問題を解決するためのものならお金持ちたちからもっと税金を課すのは話になります。 しかし、金持ち増税は開発途上国に蔓延した貧困問題を解決するにはあまり効果がありません。 多くの政策が国内の不平等にだけ焦点を合わせて全世界的不平等を看過し、歪曲されてきました。
Thomas Pikettyの'国内の不平等が増加しているため、資本主義が失敗している'は主張はこれをよく見せてくれます。 もしわれわれが全世界すべての人たちを同様に扱うなら、Pikettyが主張する世界とはまったく異なる世界が見えます。 例えば、先進国で中産層の所得増加率低迷をもたらした世界化は開発途上国では数百万人の人たちを貧困から脱出させました。
先進国への移民
どのような数値を見ても、全地球的に不平等はこの30年、大幅に減少しました。 これは資本主義が大きな成功を収めたという意味でもします。 人たちが国境を自由に行き来しようにすることは、貿易を通じた通路より人たちの間の機会均等をもっと早く作って出すものです。
しかし、移民者に対する先進国の国民の拒否感はかなり強いです。 フランスと英国のような国で移民反対を主張する政党が大きく成功を収めており、他の国でも似た政治勢力たちが声を高めています。 シリアのような内戦地域や、失敗した国家に居住する人たちは先進国に亡命を申請すること以外には他の選択がありません。 経済的な理由も無視できません。 貧しい国家の労働者たちは働ける機会を探して先進国に移民を来ます。
しかし不幸にも先進諸国で進められている論争はどうすれば移民者たちの流入を防ぐことができるかに焦点を合わせています。 これは政治的な計算によったのだろうが、道徳的に正当化される事はできません。
私たちの偽善
先進国への移民は地球温暖化や気候変化が進行されれば、さらに早まることです。 赤道付近の地域は人が住むにはとても暑くて乾燥して作物を生産することが難しくなる反面、気温が上昇し、北地域の農業生産量は増加するのだからです。 天気のパターンの変化は南から北への移民を急速に増加させる可能性があります。
現在、先進国の移民者に対する態度と移民者管理能力を考慮すると、これから移民に関する論争が平和的に進められる可能性は非常に低く見えます。 全世界がますます裕福になるほど、貧困問題より所得不平等問題がもっと大きな論争の種になるものです。 しかし、所得不平等に関する論争は驚くほど国家内の不平等問題にだけ焦点を合わせており、全世界的不平等問題を完全に見落としています。
豊かな国が全地球的不平等問題を変化させる可能性があることに、このような現実は非常に不幸なことです。 ボート一つに頼って欧州諸国の海岸に到着するという不幸な人々がいるという事実は、全世界的不平等と関連して、先進国の失敗を見せてくれるのです。
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