2015-06-21

自社株の買い付けは、ほとんど会計的トリックだ。

投資の世界では実務より理論でもいっそうよく作用することがたくさんいる。

経営者ストックオプションはどうかな? ストックオプションは、基本的に企業経営陣と株主らの利害関係を一致させるために発行されるが、最近に入り、投資家らは、企業経営陣が自分が携わっている企業を略奪するための方法でストックオプションを利用していると悪口を浴びせている状況だ。 ストックオプションは、程度が過度になれば、時間が経つにつれ、株主価値を希釈させる。 また、経営陣の短期主義をあおって、企業の長期的な未来計画に使わなければならない費用を短期的な証券浮揚策に転用する副作用を生む。

自社株 買い付け 会計的トリック

同じ脈絡から、最近何十年もの間、自社株の買い付けが大きな人気を集めている。 税金効率性の面で現金配当の代案がなっている。 配当を通じて支払われる収益は企業と個人投資家に二重に課税される。 しかし、企業が配当の代わりに、公開市場で自社株を購入に現金を使うようになると、課税なしにも、週当たり純利益を高めることができる。

そして、自社株の買い付けは通常、四半期ごとに支払われる配当とは別に余裕現金によって散発的に執行することができる。 定期の配当は確定契約とみなされるために、経営陣は後に企業状況が悪化する場合、配当を削減しなければならない不自然な立場に置かれることを望まないために、これを増やすことは危険だ。 しかし、自社株の買取は後ろで静かに実行でき、望まない注目を受けず、いつでも中断することができる。

もちろん、理論的にそうだということだ。 実際、企業は自社株購入のタイミングを捕まえるのにひどく下手な傾向がある。 株価が高いとき自社株の買い付けに臨みながらも、市場がパニックに陥って、株価が低い時にはしばしば自社株購入をためらったりする。 今後の景気見通しが悪いものと見て、現金を備蓄しておくべきだと思うからだ。 最悪の場合は株価が低い時に新株を発行して株主の価値を希薄にさせることだ。 高値で買収して低価格で罵倒したら決して株主価値を極大化することはできない。

自社株の買い付けは、ほとんど会計的トリックだ。


しかし、自社株の買取の最も悪意的な側面は、株式発行数を減らしている振りをしながら、実際にはそうしないことだ。ほとんど会計的トリックだ。

自社株を買収したにもかかわらず、どうやってその株式発生総数が減らないのができるのかな?

簡単だ。 企業が公開市場で完全な株価で自社株を買い取り、役職員と経営陣のストックオプション行使によって割引された株価で発行された新株を吸収するために使用するためだ。

理解がちょっと難しいことができるので、もっと詳しく説明してみるようにする。 多くの企業が従業員奨励政策の一環として"従業員自社株買収政策"を実施している。 従業員らは、李政策を通じ、自社株を5ないし50%割引された株価で購入できる。 また、企業は従業員の寄与の持分を株式で支給することもできる。

企業と従業員がこのような恩恵を"無料の昼食"と見る傾向があるけど、絶対にただの昼食がない。 株主価値の希釈の対価は株主たちが受けるからだ。 経営陣ストックオプションもまた然りである。 経営陣のストックオプション行使で発行された新たな株式は既存株主らの株主価値を希釈させる。 現金が入ることはないが、実質的に株主らの資産が減少するようになるからだ。

経営陣はこのような新株発行による株当たりの純利益希釈効果を防ぐため、公開市場で自社株の買い入れに乗り出すのだ。 ここで問題は従業員たちには割引された株価で新株を発行して、これを相殺させるため、自社株を完全な市場株価で購入することにある。 残念にも、合法的に実行した強盗や他ならない。

そうならば、この問題はどれほど深刻か?

ペクトゥセッ(FactSet)の最近の自社株購入データを見てみよう。 この2年間、S&P 500に全体にわたる"自社株購入の収益率"は年平均3%をやや越える。 つまり12ヵ月間、S&P 500の企業が全体的に自社株を3%ほど購入したという意味だ。 これを2年期間からみれば、企業の発行株式総数が6%前後に減少しなければならない。

実際にはどうなったのか?

それほど減らなかった。 この2年間、S&P 500企業の発行株式総数は累積で2%減ったことに過ぎなかった。

すべての企業すべてに責任があるわけではない。 自社の余剰現金の流れを合法的に使用して発行株式総数を減らして株主らに恩恵が届くようにした企業も多い。 しかし、市場全体から見れば、これまで自社株買い取りブームはほとんど企業の財産を株主たちから経営陣と従業員の懐に横領するうえで使用したその、ごまかしの傾向が大きい。

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