オーストラリア政府は銃器65万錠を回収しました。 銃器の死亡事故は大きく減りました。

先週の水曜日に米国バージニア州で放送の途中起きた銃乱射事件でレポーター2人が死亡すると、以前の銃乱射事件の時もそうだったように、銃規制に関する国家的議論が再び起きました。 この議論の一部は、果して米国政府が数百万に上る個人所有銃器を規制できるかどうかに関するものでした。 米国は、世界のどの国よりも個人の銃保有率が高いです。

オーストラリアが米国と多くの類似性を持っているとしてオーストラリアで使用した政策が米国でも効果があるだろうと断言しているのは無理でもあります。 しかし、オーストラリアの銃政策で得た経験を通じて、ある種の銃政策が効果があるか考えてみるのは十分に意味があることです。

1996年10月から1年間、オーストラリア政府は、銃乱射事件を減らすため、直接的で強力な政策を実行しました。 政府は、個人が所有した銃65万錠を回収しました。 最近実施した銃の買い戻し(Buyback)事業のうち、最も大きな規模でした。 そして、この政策は効果がありました。

1996年4月28日、28歳の男性のマーティン・ブライアントは、オーストラリア南部のタジュマニア島の観光地のあるカフェーで半自動小銃を乱射します。 この事件で35人が死亡し、28人が怪我をしました。
当時、ハワード首相が中道右派連立政府を構成してからわずか6週間ぶりにこのような事件が起きました。 この事件以来彼はオーストラリア人があまりにも多くの銃を所有しており、銃器を得る過程もあまりにも簡単という明確な結論に達することになります。

オーストラリア政府は銃器65万錠を回収しました。 

ハワードは2013年に米紙ニューヨークタイムズとのインタビューでこのように回想しました。 "私は首相が持っている権限を通じて、無辜の市民35人の命を奪ったこのような武器所有と使用を抑制しなければならないと思いました。 しかし、そのように推進することは容易ではないという点も知っていました。"

彼は全国的銃器法案改正のため、連立政権に参加していた与党議員だけでなく、諸州政府も説得しなければならなかったです。 この改正案は、全国銃器協約(National Firearms Agreement:NFA)と名付けられており、協約は、合法的な個人の銃所有を著しく制限しました。 また、この条約は、国家内のすべての銃を登録して、銃購入する場合、許可を受けるよう規定しました。

NFA(全米ライフル協約)の最も重要な条項は自動/半自動小銃や散弾銃所有を完全に禁止することでした。 しかし、このような種類のの銃器はすでに使われていたために、政府はこれらを回収しなければならなかったです。
オーストラリア政府はこのような銃器を強制的に買い戻しする政策を施行して問題を解決しました。 そして州政府は不法と規定されたすべての銃を除去するために努力しました。 銃器を返却する条件として政府は市場価格を考慮して測定した適正価格を銃器の所有者に支払いました。 また、NFAは、不法に銃を所有していた人が銃を返却する場合、法的責任を問いませんでした。

しかし、強制の買い戻し政策が抵抗を呼び起こすものという憂慮があったのも事実です。 銃の使用を擁護する彼らの説得に乗り出す場合、ハワードは防弾チョッキを着用しました。 幸い、暴力を伴った抵抗は起こりませんでした。 買い戻しを通じて収集された銃器を含めて不法と規定された銃65万亭は比較的平和に押収され、破棄されました。

銃器の死亡事故は大きく減りました。

ある学術研究によると、この銃の買い戻し政策を通じてオーストラリアで個人が所有していた銃器の20%が回収され、破棄されました。 最近までの輸入物品を分析した研究によればこの18年間、輸入された銃器の数字があの当時、減少した銃器数字を埋めることはできなかったです。

2011年のハーバード大学のダニエル・さまよったウエイとメアリーあまりニオ・カーティスはNFA施行後、オーストラリアの自殺率や殺人率について調べました。 彼らの結論は明確しました:"NFAは自殺率や殺人率を下げるのに、かなりの成功的でした。"

NFA施行その後、自殺率や殺人率はいずれも減少しました。 政策施行後7年間、オーストラリアで銃を利用した自殺はその以前と比べて平均57%減少しました。 銃器を利用した殺人も約42%減りました。
政策施行当時、既に、オーストラリアで殺人率は徐々に減っていたために減少した殺人率はいずれもNFAのおかげだとは言えないが、多くの部分がNFAと銃の買い戻し施行によるものと考える理由は十分でました。

さまよったウエイとブリーニオ・カーティスはこのように書きました。 "第一に、この1915~2004年までの殺人率変動を見ると、NFAを施行した直後、2年間、殺人率が最も大幅に減少しました。 第二に、人口比銃器の買い戻し率が高い注意銃器事故死亡が銃器の買い戻し率が低い州よりさらに大幅に減少しました。"
NFAがこのような減少に正確にどれほど寄与したかを測定するのは容易ではありません。 何の研究は人口10万人当たり3,500正義の銃回収は銃器の使用による殺人の50%が減少する結果をもたらすと結論しました。 しかしのディルランマシューズ記者が指摘するように、このような結果は、既に殺人率は非常に低くなったオーストラリアの環境で統計的に有意義な数値に達しません。

しかし、同じ研究で自殺率変動数値は統計的に意味があり、その結果は非常に驚きます。 人口10万人当たり3,500正義の銃の買い戻しは銃器を使用した自殺の74%減少と関連あります。 そして銃を使用しない自殺が代わりに増加することはありませんでした。

銃器制限が自殺を防止するという根拠は十分です。 マシューズが説明するように、自殺はしばしば衝動的に起きるために初の自殺未遂事件以来、同じ行動が繰り返されない場合が多いです。 銃は人を効果的に屠殺するよう設計されたため、銃器を使用した自殺未遂は、剃刀や薬を利用した自殺試みより成功確率が高いです。 銃器制限は、このような自殺試みの失敗確率を高め、生命を救うことができ、蘇った人が再び自殺を試みる確立は低いです。

オーストラリアの銃の買い戻し政策は自殺率を下げて殺人率を減らして多くの命を救いました。 でもオーストラリアの場合で得た教訓が、必ずしも米国に適用できるわけではありません。 二つの国家が文化的にそして政治的に違うからです。 しかし、銃器を利用した暴力とこのような暴力を制限する方法について考えてみると、オーストラリアの経験から得た教訓は非常に重要な意味を持っています。

ソース http://www.vox.com/2015/8/27/9212725/australia-buyback